9年前のスノーパスは換金できるか?2018年2月栂池高原

我が家の納戸の棚の上に、プラスチック製のチップのようなものが置かれています。家族の誰からも気にされることなく、ひっそりと9年ほど置かれたままになっているこのチップのようなもの。それはだいぶ昔、栂池高原でスキーをしたときに購入したリフト券(スノーパス)です。このスノーパス、一見ただのプラスチック製のチップですが、1000円に換金することができます。プラスチックケースの中にはICが内蔵されており、ICの中身を書き換えることで何度もリフト券として使用できるようになっており、スキー場でリフト券を購入するときに1000円をデボジットしているのです。そして、リフト券として使い終わった後、自動販売機のような換金機に投入すると、1000円札が返金される仕組みになっています。

たまに納戸に入って、それを目にするたび「これは1000円の価値があるんだ…フフフ」と、密かな高揚を感じていました。しかし、購入してからすでに9年が過ぎたこの頃、果たして今でもちゃんと現金化することができるのだろうかと不安を感じるようになってきました。

栂池高原は、国内でも屈指の広さを誇るスキーリゾートです。鐘の鳴る丘ゲレンデのような横幅100mを超すのではないかと思われるほどの広大な緩斜面もあれば、ゴンドラに乗って山の中腹から全長8kmほどの林道を滑ったり、斜面変化に富む白樺ゲレンデがあったり、とにかくゲレンデのバリエーションの多さが魅力です。ただ、信州エリア全般に言えることですが、上越エリアと比べて関東圏からの距離が遠いので、子供と一緒にスキーをするようになってからは足が遠のいていました。近年は子供たちもだいぶ大きくなってきましたし、いつも同じスキー場に行っていても飽きが来るので、久しぶりに栂池高原に行ってみるか…と思うようになってきました。

栂池高原のリフト券は1日券が5100円とちょっと高めの値段設定です。この、ちょっとの差が多子家庭にとっては大きな差になるため、割引チケットはないものかといろいろ調べてみたところ、シーズン前にのみ購入できる前売りリフト券が最も安いようでした。1日券は5100円が3700円(1400円OFF)、ランチ1000円分が付いたパック券は6100円が4400円(1700円OFF)で購入できます。ただし、12月11日までに購入しなければならない条件(2017年の場合)が付いているところがポイントです。シーズンイン前に家族全員分のリフト券を購入するとなると相当な出費ではありますが、ここは一念発起して購入を決断しました。

’18シーズン 栂池前売り券

さて購入した前売りチケットですが、届いてみると見た目がだいぶ変わっていてカード状のものになっています。引換券なのかな?とも思いましたが、どう見てもただの紙のカードでは無いようです。もしかして、リフトのゲートシステムが刷新されたのかも…と、嫌な予感がしました。

そして、2月。とうとう栂池に行く日がやってきました。今シーズンは近年にないほどの猛烈な寒波がたびたび来ており、栂池高原はゲレンデ積雪が3mを超え、気温はマイナス10℃以下という絶好のスキー環境になっていました。

2018.2 栂池高原
2018.2 栂池高原

幅広い緩斜面は、今年から本格的にスキーを開始した次女の練習には最適で、最初は怖がっていたものの、帰る頃には抱えて一緒に滑らなくても大丈夫なレベルまで上達しました。

事前購入していた前売り券は、引換券ではなくてやはりリフト券でした。2日目の分まで全部ゲレンデまで持ってきてしまったのですが、チケット売り場の人から、ポケットに入れたままでゲートを通ると、ゲートの電波でチケット全部が使用済み状態になってしまうと注意を受けました。リフト乗り場まで滑りおりてしまっていたので、リフト券の束をどうしたものかと思案しましたが、リフト乗り場に常駐している係の人にお願いしてリフト乗り場の脇からチケット束を手渡ししてもらうことでクリアしました。

さて、肝心のスノーパスが換金できたかどうか。ですが、結果は…残念ながら換金できませんでした。換金機とみられる機械はまだありましたが袋がかけられており、窓口で係りの人に聞いてみたところ、すでに換金は行っていないとのこと。残念! 今となっては本当にただのプラスチックになってしまったスノーパスですが、往年を偲ぶ貴重な一品としてふたたび納戸の中に大事にしまっておきたいと思います。


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