長男がスキーを始めてから6シーズン過ぎました。今や長男のみならず長女、次男も中級コースくらいは普通に滑り降りることができるようになりました。今まで3人に教えてきた経験を踏まえ、私の考える子供にスキーを教える方法について書いてみたいと思います。
何歳くらいからはじめたらよいか
わが家の場合、長男は5歳から、長女は4歳から、次男は3歳から始めました。下の子になるにつれて兄や姉が滑っている姿を見て早めにやり始めたくなるので開始年齢が早くなりましたが、5歳から始めればそんなにバリバリ練習しなくても小学校に入る頃には簡単な中級コースくらいはボーゲンで一人で滑り降りれるくらいのイメージで上達します。
はじめのころの練習
まずボーゲンの練習をしますが、最初は板のコントロールができずにスキーが交差してX(バツ)になってしまって足が変な方向にねじれたり、転んだりするので、板の先端をそろえる補助具(コンケストのトライスキーが有名)を使います。この補助具、ネジ式になっていて着脱が容易なので、普段は外しておいて滑走直前に装着します。そして滑り降りたらまた外します。面倒でもこまめに着脱してあげてください。でないと歩けませんので。
それと、ボーゲンで行きたい方向に行けるようになるまではストックを持たせないほうがいいと思います。ストックを使わないとリフトに乗るまででもつるつる滑って進まずかなり苦労すると思いますが、平地では滑る板を滑らせないように工夫しながら歩いて進む練習をさせます。
リフトにはいつごろから乗り始める?
リフトには、はじめから思い切って乗ってしまったほうが良いと思います。ブーツで歩いて登ってスキーで滑り降りる練習をしたこともありましたが、歩くのにつかれてしまってスキーを楽しめなかったのと、頑張って登っても滑り降りるのは一瞬なので練習にならなかったからです。また、キッズパークでムービングベルトを使って練習をしたこともありますが、こちらも登るのはノロノロで時間がかかる割に滑り降りるのは一瞬なので練習にはならないと思いました。ということで、最初から思い切ってリフトに乗ってしまうことをお勧めします。幅の広い初級コースのあるゲレンデを選べば、リフトの乗り降りだけ注意すればケガをすることもないと思います。
そしてリフトで上に上がったら、暴走したり林に突っ込んだりするのを防止するためにコーチングベルトをつけてあげると安心です。わが家の場合は最初のころはベルトと紐で自作のコーチングベルトを作っていましたが、着脱しにくいのと少し急な斜面に行ったときに紐とベルトの結び目の強度に不安を感じたので3シーズン目以後は市販品を購入して使いました。私が購入したものはポーチ型になっており、ポーチのなかにハーネスが入れられて収納が容易なのと、強度も不安が無く、また長さも2メートル近くあるので子供との接触の心配がなかったので使い勝手が良かったです。
この記事を書いているときに同じものが無いかAmazonで探してみましたが、私が買ったものと全く同じものは見つけれられませんでした。
練習のながれ
ストックを持たせないので、なるべくリフト乗り場の近くでスキー板を履かせて、リフトまでは頑張って歩かせます。少し上り坂になっていたりして、歩きではまったく進まない場合は押してあげたり引いてあげたりしてあげても構いません。そして、リフトから降りたらトライスキーとコーチングベルトを着けて子供にはボーゲンで滑らせます。「ボーゲン」では子供に通じませんので、「板を大きい三角形にして、両手を大きく広げて滑る」と言っていました。暴走しないようにコーチングベルトで適度に引きながら滑り降ります。滑り降りたらトライスキーを取り外してリフトまで歩いて…を繰り返します。
滑走練習において大事だと思うことは腕を広げることです。手が縮こまっているとバランスがとりにくいので結果的に上達が遅くなるような気がしますので。
また最初の頃は、練習自体は特に楽しくはないのであまり強要せず、雪遊び中心でたまに気が向いた時に練習をするようにします。2シーズン目くらいになると特にコツとかを教えなくてもだんだん行きたい方向に行けるようになってきます。行きたい方向に行けるようになってきたらまずはコーチングベルトを外して一人で滑る練習をします。一人で安定して滑れるようになったら次はトライスキーを外して滑る練習をします。
3シーズン目になると簡単な中級コースくらいは滑れるようになってきます。最初に中級コースに行くとき、不安があればまたコーチングベルトとトライスキーをつけてあげると安心できます。
スキースクールには入れたほうが良い?
結論から言うと、ボーゲンで行きたい方向に滑れるようになるまではスキースクールに入れる必要はないと思います。ボーゲンもできない段階でスクールに入れても、一回のレッスンで吸収するものが少なすぎるというのが理由で、正直お金がもったいないと思います。コーチの言った事が理解できる年齢(感覚的には小学校2年以上)であること、それとコーチが教えてくれたことを自分で試すことができるようなレベルになっていること、の2つがそろって初めてスキースクールに入れる意味があるように思います。
最後に
スキーの練習自体は地味なもので、最初の頃はそんなに楽しいものではありません。ですから、子供が飽きない範囲で気が向いたときに練習するというつもりで気長に付き合ってあげることが大事かと思います。
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