難関私立中の試験問題がオモシロい

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11月も過ぎると受験に向けてだんだんと緊張感が高まってきます。この時期になるとほぼ毎週末に模擬試験があり、中には志望校の出題傾向に合わせたそっくり問題を出す合格判定模擬試験も行われます。

子供が通っている塾では試験を受けた後にはきちんと解き直しをしましょうと指導されています。解けなかった問題を解き直すことで、理解していなかった分野の弱点補強ができますし、似たような問題が再び出た時に有利になるということがその理由です。

ただ、塾から何を言われようとも親が放っておいたら子供が自ら試験問題を解き直すことはありません。今までは解き直ししようがしようまいが放ったらかしにしてきましたが、試験本番まで残り日数も徐々に少なくなってきたこの頃、子供自身にも、親の側にもちょっとずつ切迫感が出てきました。

解き直しに際して親が出来ることというと、子どもが解き直した問題の解答に丸つけをして解説をしてあげる程度なのですが、問題によっては模範解答を見てただ合っているかどうかをチェックするだけに収まらないものがありました。それが、難関校向けの自由記述の問題です。

自由記述の問題の場合、設問で聞かれていることに対してきちんと解答が対応しているかどうかを見る必要がありますし、設問によっては模範解答以外にもいくつも答えが考えられるものもあって、模範解答との一致だけでは丸を付けることができません。そこで、最近では私自身も子供達が受けた試験問題を解いてから丸つけをすることにしています。

難関校向けの模擬試験や過去問を解いてみて思ったことは、難関校の問題には試験問題を通じた学びや発見があるということです。例えば、ある難関私立中学向けの模擬試験の理科の問題では電子レンジの仕組みについての問題がありました。電子レンジの仕組みそのものは小学校で習う理科の範囲を超えていますのでそれ自体を問うことは無く、設問の前にマイクロ波をつかってモノが温まるしくみが文章で説明されています。そして、その文章を読んで得た知識を使って問題を解くような形式になっています。

このような問題ですと、大問を通しで読んで解答すると一通りの電子レンジの仕組みや機能の限界がわかって大人にとっても学びになります。例えば、以下のような問題が私にとっては新しい気づきがありました。

 電子レンジのマイクロ波を出す装置の寿命はおよそ2000時間、毎日30分使うと寿命がくるのは何年何か月後ですか。(一部略)

一日あたり0.5時間使用するので4000日間使うことができ、4000日を365日で割ると10.96…年。これを何年何か月単位に直して「11年11か月後」が解答です。この問題は厳密には算数の問題なのですが、この答えを計算した後、そういえば我が家の電子レンジはもうそろそろ寿命かな…と思ったりしました。

またその後の設問では、電子レンジの作りでターンテーブル方式とフラットテーブル方式についての説明文があった後に、

 ターンテーブル方式はフラットテーブル方式と比べて欠点があります。その欠点とは何ですか。(一部略)

という問題がありました。答えは複数考えられますが、例えば「ターンテーブルよりも大きなものは回転するときに引っかかってしまい正常に加熱できない」などが考えられます。複数考えられる解答のどれも次に電子レンジを買い替えるに当たって一考に値するものばかりでした。

次に社会の問題ですが、こちらの方はまさに社会について考えさせるような問題が出ていてびっくりしました。例えば、ある難関校の過去問には以下のような問題がありました。

 夫婦茶碗とは大きさの違う茶碗を一組にしたものです。しかし最近では、このような茶碗を好まない人も増えているようです。その理由を答えなさい。(一部略)

解答としては「大きさの違いが封建的な考えを反映していると捉えることができる」という趣旨の解答を書けば良いのですが、大人の教養レベルの知識が無いと答えられなくないかなとも思いました。ちなみに長男の解答は「男女差別が茶碗の大きさにあらわれているから」。この解答を見てずいぶんと成長したなぁとしみじみと思ってしまいました。

丸つけをするために難関校の試験問題を解き始めてみたものではありますが、解いてみると私自身の知らないことを問題を通して知ったり、子供が現在どのような知識レベルを身に付けているのかわかったりと、今となっては私自身の気づきや発見にもつながっています。

ただ、目下の悩みは毎週試験があること。おかげさまで、ここの所すべての休日が試験問題の解き直しに追われています(^^;)

 


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